行政書士の仕事-成年後見

行政書士にとって比較的「新参者」となる仕事に、成年後見があります。

成年後見とは、成人しているにもかかわらず判断力が不充分で、自力で(広義の)法律行為等を行えない状況に陥っている人のために、第三者が契約を交わしてそれらの行為を代行するといった法制度です。

それではその成年後見制度を必要とする人とは? 知的障害者や精神障害者が有名ですが、近年は認知症の発症者がかなり増えていると思われます。

そしてこの成年後見、特に必須条件等はありませんから行政書士でもできるわけです。「法律行為」と書いてしまうと少し大げさに聞こえるかもしれませんが、いわゆる契約行為に属することなら何でも含まれる可能性があります。買い物をするときに契約書にサインするといったことも、法律行為の一環です。

ただしまだこの分野では、行政書士の進出が遅れているといわれています。成年後見人に就任している行政書士が各地にいることは事実ですし、実際、行政書士連合会はこの制度のために専門的な団体を設立しています。したがって、この分野での行政書士の浸透はおおいに望まれていることだといえます。しかしまだ、司法書士等と比べると進捗状況が見劣りします。

しかし反対方向から見下ろすとこの状況は可能性の宝庫と呼べるのではないでしょうか。これから行政書士になった新人に、未開拓のフィールドがまだ残されていることになりますから。「自分が、成年後見では日本一の行政書士になる」くらいの意気込みで取り組みたいところです。