弁理士は行政書士からのステップアップを狙った受験者が多い

行政書士と弁理士といっても、両者はあまり受験の際に引き合いに出される資格ではないです。

行政書士の業務については、すでに解説した通り、許認可・権利関係・事実証明に関わる手続き一切の専門家を指します。

一方で、弁理士といえば、産業財産権に関わるすべての事務手続を代理することができる国家資格のこと。

具体的には「特許権」、「実用新案権」、「意匠権」、「商標権」という4つの権利について特許庁への出願手続を代理すること、さらに企業に対する特許戦略に関わるコンサルティングを担うことなどがメイン業務となります。

行政書士と弁理士を比較すると、弁理士は論文式と口述式の試験科目があります。受験段階における専門的知識を問われることになります。よって受験段階での専門知識は差ほど問われない行政書士の方が挑戦しやすいと言えます。

行政書士登録者は弁理士試験受験が有利になる!

このように、行政書士と弁理士は、「何か士業資格を取得しよう」という段階にはあまり並列で捉えられることはありません。しかしながら、すでに行政書士として独立・開業している方にとっては、弁理士資格がステップアップ資格として高い人気を誇ります。

それはなぜかといえば、「弁理士試験の免除制度」にあります。

弁理士試験は大きく分けて3ステップ、短答式、論文式、口述式に分かれますが、このうち論文式試験については行政書士登録者であれば免除対象となります。

つまり、通常3ステップを経なければ合格できない弁理士試験が、2ステップで合格可能になるということなんです。一般的な受験生と比較すればかなり有利に受験することができますね。

こういった理由もあり、行政書士として独立・開業している方が弁理士資格に挑戦するケースというのは決して珍しいものではないのです。

ただし、ここで紹介した弁理士試験の免除制度を利用するためには、「行政書士試験合格」だけでなく、実際に「行政書士として登録していること」が必要になるのでご注意ください。